S.S.1991年入社/中途
施工管理
前職では販売の仕事をしていて、いつまでも物を売るだけで生きていけるだろうか、何か技術を身に付けたい……と悩んでいたところ、知人の紹介で當木工事を知りました。もう25年ほど前の話です。当時の當木工事は今のように自社ビルもなく、社員数も10名程度。小さい会社で研修などはなく、現場で先輩の仕事ぶりを見て頭に叩き込んでいきました。設備関係の専門学校にも2年間通わせてもらって、ギリギリ卒業できました(笑)。
入社後は、池袋にあるサンシャインシティの修繕工事や学習院女子短期大学の新築工事、昭和女子大学の改修工事など、さまざまな現場で仕事を覚えました。初めての一人現場となったのは、ムラサキスポーツ本社の新築工事。どうしてもという時の周りの手助けこそあったものの、基本的には自分一人で全てを担当したので大変でした。現場管理にはじまり、図面作成や施工写真の撮影、日々の記録や機械の試運転など、業務はさまざま。
ただ、その分、無事に竣工を迎えた時の達成感は今も鮮明に覚えています。自分がこのビルの設備を担当したんだぞ、と。入社して5年ほど経った頃のタイミングだったと思います。いい経験になりました。

その後もホテルパシフィックの配管更新工事、国立音楽大学の修繕工事などを経て、現在は再びサンシャインシティの修繕工事に携わっています。以前と変わったのは、自分の立ち位置。同じ施工管理の肩書きではあるものの、現場は若い子に任せて、自分は設計や施工計画の作成など、デスクワークを担当しているのです。
デスクワークが増えていったのは、ここ10年くらいの話です。新築の現場でまだエレベーターが実装されていないタイミングだと、階段で高層ビルの中を行ったり来たりするのが大変な年齢になってきましたから。キャリアパスなのかな、会社の思いやりなのかな。どちらにせよ、ありがたいことです。
最初の頃は現場のことに注力しますが、次第に設計のことも覚えないといけなくなります。今は研修があるので、若い子たちは恵まれているなと思います。環境が整っていますから。先輩の仕事を目で盗むのもおもしろかったですけどね。

そんな先輩たちから学んできたのは、信頼関係の築き方です。どんな風に信頼関係を築くか?それは、いただいた仕事を不備なく確実に終わらせることです。そうすれば、次もご依頼をいただけます。やっぱりね、品質と安全を担保するのが施工管理の仕事なので、職人さんたちが仕事に夢中になって安全を疎かにしちゃっている時なんかは、しっかり言わないといけない時もあります。でも、最近は安全教育も行き届いている印象ですね。
もうね、30年以上も當木工事にいますから。会社というよりは業界自体がいい意味で変わったんじゃないかな、と思います。土日はしっかり休みですし。あとは、當木工事は社員を信頼していますよ。自由というか、うるさく言われることがないですから。だから、自分もこれだけ長く勤められているのだと思います。
でも、長く勤めていても、新しい現場の度に発見があるんです。それがこの仕事の魅力じゃないでしょうか。同じ仕事をしていても、飽きが来ない。次の現場ではどんな発見があるんだろうかって、今から楽しみですよ。
